りそな銀行が取り扱うりそなプレミアムカードローンは、事業性資金を除いて資金使途が自由なうえに何度でも借入可能なカードローン商品です。
専業主婦や学生は借入を申し込めませんが、りそなプレミアムカードローンとはどのようなメリットを兼ね備えたサービスなのでしょうか?
りそなプレミアムカードローンの特長や審査の注意点に加えて、他行との違いや口コミ情報のほか、借入方法や返済方法などを確かめてみましょう。
りそな銀行カードローンとは
2019年7月8日にりそなカードローンから商品名を変更したりそなプレミアムカードローンは、りそな銀行が提供する個人向け融資サービスです。
りそな銀行では様々なローン商品を取り揃えていますが、りそな銀行カードローンと称されるのは現時点でりそなプレミアムカードローンしかありません。
利用限度額200万円以下の代わりに専業主婦でも申込み可能だったりそなクイックカードローンは、既に新規申込みの受付が終了しています。
現在のりそなプレミアムカードローンは、過去のりそなプレミアムカードローンとは金利優遇条件なども変化しているので注意してください。
りそなプレミアムカードローンのスペックは、変動金利3.5%から13.5%で、利用限度額10万円から800万円になっています。
審査の年齢条件は満20歳以上満66歳未満ですが、申込時の年齢が満60歳以上なら原則として利用限度額200万円以下に制限されます。
もちろんりそなプレミアムカードローンでお金を借りるためには、継続的な安定収入を得ていることも欠かせません。
継続安定した収入があれば、りそなプレミアムカードローンはパートやアルバイトのほか、自営業でも申し込めます。
りそなプレミアムカードローンに貸金業法の総量規制は適用されませんし、りそな銀行は年金も継続的な安定収入に含めています。
年金受給者でも借入を期待できますが、学生は継続的な安定収入にかかわらず審査の対象外で、無職や専業主婦(夫)はそもそも利用できません。
ちなみにりそなプレミアムカードローンの審査では、保証会社の保証を受けられることも必須条件として定められています。
Web完結で申込みできる
りそな銀行のりそなプレミアムカードローンは、インターネット申込みや郵送申込みのほか、電話申込みやFAX申込みに対応しています。
インターネット申込みは休日を含めた24時間365日受付であり、申込み手順として申込みから契約までのWeb完結を役立てられます。
Web完結でりそなプレミアムカードローンを申し込む場合には、公式サイトにある申込みフォームの入力から始めてください。
仮審査の結果が通知されたら、本申込みで必要書類をアップロードし、本審査通過後に再びWebで必要書類を提出すると契約手続きが完了します。
契約手続きにはりそな銀行の口座を要しますが、りそなプレミアムカードローンの申込時にはりそな銀行の口座を保有していなくても構いません。
りそな銀行の口座開設はスマホアプリで手続き可能なため、りそなプレミアムカードローンなら来店不要でお金を借りられるでしょう。
なお、りそなプレミアムカードローンでの借入においては、ローンカードではなく、手持ちのりそな銀行キャッシュカードを活用します。
普段使いのキャッシュカードにローン機能が付きますから、りそなプレミアムカードローンの利用時にはカードがかさばらないメリットも得られます。
金利0.5%の引き下げ特典あり
りそなプレミアムカードローンには金利優遇条件が設定されていて、条件を満たしている利用者は金利0.5%の引き下げ特典を受けられます。
金利特典の対象となる利用者は3パターン存在し、まずはりそな銀行の住宅ローンを利用中の人が当てはまります。
金利優遇条件の詳細としては、りそなプレミアムカードローンの借入と同一口座で所定の住宅ローンを利用していなければいけません。
インターネットバンキングのマイゲートを契約していることも必須ですが、下限金利でもりそなプレミアムカードローンの金利特典は適用されます。
また、りそなプレミアムカードローンの利用口座で既に給与振込の取引がある人も、りそなプレミアムカードローンの金利優遇条件を満たしています。
このほか、両方の金利優遇条件を満たす利用者が金利特典を得られますが、金利特典は併用できず、金利0.5%を超える引き下げは起こりません。
金利特典の内容は予告なく変更する場合があると記載されていますから、金利特典を重視するのなら申込み前に商品概要を見直す手順が大切です。
限度額によって13コースある
りそなプレミアムカードローンの利用限度額は最大800万円までになりますが、申込時には13コースから希望する限度額のコースを選べます。
金利と限度額が組み合わされた13コースを見てみると、いずれも金利13.5%の10万円型と30万円型のほか、50万円型と70万円型があります。
100万円型も同様に上限金利13.5%を適用されますが、150万円型と200万円型のコースでは金利が10.0%に変わります。
300万円型は金利7.0%で、400万円型は金利5.5%に下がり、500万円型は金利が4.9%に過ぎません。
600万円型は金利が4.5%にまで抑えられ、700万円型は金利4.0%であって、800万円型では下限金利3.5%に達します。
利用限度額が高いほど金利の負担は軽減されていきますが、限度額のコースはりそなプレミアムカードローンの審査結果を踏まえたうえで決まります。
申込時には希望する限度額のコースを選べる一方で、誰もがりそなプレミアムカードローンにて希望通りのコースを利用できるわけではありません。
りそなプレミアムカードローンの金利は基本的に7月と1月の年2回ほど変動するため、適用金利の切り替わりにも注意が必要です。
保証会社について
りそな銀行が定める保証会社の保証を受けられない人は、りそなプレミアムカードローンでの借入を申し込めません。
審査条件で言及されている保証会社とは、銀行カードローンの代位弁済や審査に関する保証業務を請け負っている会社を示しています。
こうした保証会社の保証によって、りそなプレミアムカードローンなどの銀行カードローンは担保と保証人なしでの貸付を可能としています。
りそなプレミアムカードローンの保証会社は、りそなカード株式会社またはオリックス・クレジット株式会社です。
りそなカード株式会社はりそなホールディングスの連結子会社であり、クレジットカード事業を展開しています。
オリックス・クレジット株式会社は、社名にクレジットと付いているものの、クレジットカード発行会社や加盟店管理会社ではありません。
2009年からりそなグループの保証業務も請け負っていますが、オリックス・クレジット会社はローン商品を取り扱う消費者金融です。
りそなプレミアムカードローンの保証料は所定の金利に含まれますので、審査条件に保証会社の保証があっても別途の保証料はかかりません。
その他カードローンとの違いを比較しました
アイフルのキャッシングローンや、新生フィナンシャルのレイクALSAなど、消費者金融のカードローンでは貸金業法の総量規制が適用されます。
年収の3分の1を超える貸付は行われず、他社と情報共有されるので、複数社からお金を借りていると総量規制は審査落ちの要因にもつながります。
りそなプレミアムカードローンは、銀行法に基づくりそな銀行のカードローンですから、貸金業法の総量規制は影響しません。
自主規制する銀行は増加していますが、りそな銀行は問い合わせに対して、年収の3分の1を上回る限度額で契約できる可能性があると回答しています。
他社でお金を借りているのであれば、消費者金融のカードローンよりも、りそなプレミアムカードローンでの借入が向いているかもしれません。
また、アイフルのキャッシングローンなら最大30日間利息0円サービスがあり、レイクALSAには60日間利息0円サービスなどが存在しています。
大手消費者金融のカードローンでは無利息期間サービスを利用できたりしますが、りそなプレミアムカードローンには無利息期間サービスがありません。
一般的な銀行のカードローンは無利息期間サービスが無い代わりに、消費者金融のカードローンよりも上限金利が低い特長を備えています。
実際にりそなプレミアムカードローンは、上限金利18.0%のレイクALSAやキャッシングローンよりも低金利です。
さらに大手消費者金融のSMBCモビットを確認してみると、在籍確認なしがあり得るカードレス契約のWEB完結申込を導入していたりします。
消費者金融には書類での在籍確認に応じているところも見られますが、りそなプレミアムカードローンでは在籍確認の電話連絡を避けられません。
りそなプレミアムカードローンは契約までの口座開設も欠かせないため、銀行カードローンと消費者金融カードローンの違いは多岐にわたります。
大手の中では金利が低い
変動金利3.5%から13.5%のりそなプレミアムカードローンは、3大銀行のカードローンと比較しても低金利な特長を備えているのでしょうか?
続けて三井住友銀行カードローンや三菱UFJ銀行バンクイックのほか、みずほ銀行カードローンと金利水準を比べてみましょう。
三井住友銀行カードローンは変動金利4.0%から14.5%なので、下限金利と上限金利のどちらにしてもりそなプレミアムカードローンが低金利です。
三菱UFJ銀行のバンクイックは変動金利1.8%から14.6%になりますし、上限金利の数値に限り、りそなプレミアムカードローンが優れています。
みずほ銀行カードローンは変動金利2.0%から14.0%ですから、同様に上限金利はりそなプレミアムカードローンがお得な特徴を見て取れます。
一般的な大手消費者金融のカードローンや3大銀行のカードローンと比べてみても、りそなプレミアムカードローンは上限金利が低くなっています。
とはいえ、下限金利は必ずしもりそなプレミアムカードローンが低いわけではないので、借入希望額によっては他社での借入も検討しなければいけません。
りそな銀行カードローンの審査は厳しい?
りそな銀行のりそなプレミアムカードローンに申し込むのなら、仮審査と本審査の両方を通過しないと借入を実現できません。
仮審査が承認の場合でも、本審査の結果に応じてりそなプレミアムカードローンの審査落ちは起こります。
りそなプレミアムカードローンの審査では、勤務先に対して在籍確認の電話連絡が実践され、在籍確認の対応ミスでも審査落ちが発生します。
りそな銀行からすれば、低金利な特長を持つりそなプレミアムカードローンは、貸し倒れのリスクが高いカードローン商品に該当します。
おまとめ目的でりそなプレミアムカードローンは使えますが、他社借入や借入希望額によっては審査で不利になりかねません。
申込者の属性で審査通過の難易度は左右されるとはいえ、りそなプレミアムカードローンの申込みでは厳しい審査を覚悟しましょう。
仮審査と本審査がある
りそなプレミアムカードローンの審査には仮審査と本審査があり、仮審査は公式サイトの申込フォームで24時間365日申し込めます。
仮申込みを手続きするとりそな銀行の審査基準に基づいて仮審査を実施されますが、このタイミングで在籍確認の電話連絡も行われます。
仮審査の結果は申込フォームで入力したEメールアドレス宛に届き、メールでは本申込みや契約手続きを行う専用サイトのURLも案内されます。
申込みの時間帯や審査の状況などにより、仮審査結果の連絡は翌日以降になる場合や、電話・郵送での連絡となる場合もあるので注意が必要です。
本審査は仮審査結果のメールで案内された専用サイトから申し込めますが、本申込みの際には必要書類の提出が欠かせません。
審査結果はメール以外に電話・郵送での通知もあり得ますし、本審査の結果を受け取れるのは本申込みの翌日以降になります。
本審査通過後にインターネットや郵送で必要書類を提出すれば、りそなプレミアムカードローンの契約手続きは完了します。
りそなプレミアムカードローンの契約にはりそな銀行の口座を要しますので、口座を保有していない人は契約前に口座開設を手続きしましょう。
審査にかかる時間・日数
りそなプレミアムカードローンは申込みの状況で前後しますが、全ての手続きが完了するまでに2週間から1か月程度かかります。
りそな銀行での借入を急いでいる場合には、書類の郵送が発生しないWeb完結での申込み方法が適しています。
ただし、申込みの時間帯や審査状況によっては、仮審査や本審査の結果がメールや電話で通知されず、郵送といった方法で届いてしまいます。
さらにりそな銀行の口座を持っていないのなら、口座開設にかかる時間も考慮しなければいけません。
来店不要の口座開設には2週間から3週間ほどかかりますが、店舗での口座開設においては最短30分でカード発行を受けられます。
電話・郵送で連絡がくる場合も
りそなプレミアムカードローンにおける仮審査や本審査の結果は、申込みを手続きした時間帯や審査状況に応じて電話や郵送での通知となります。
審査結果の連絡日時はそもそも指定できませんから、電話での通知は対応が難しくなるかもしれません。
メールや電話で連絡がつかなかったときにも、りそな銀行は仮審査や本審査の結果を郵送で通知しています。
また、借入手続き完了後には借入極度額設定の案内通知書が届き、3か月ごとにカードローン取引照合表も自宅に郵送されます。
取引照合表の発送は止められないので、りそなプレミアムカードローンで完全な郵送物なしは実現できません。
審査に落ちた人の口コミ
りそなプレミアムカードローンの審査に落ちた人からは、どのような口コミが出ているのでしょうか?
審査落ちになった人の口コミ情報を見極め、りそなプレミアムカードローンを申し込む際の参考にしてみましょう。
・審査落ちを経験したことがある保証会社だった
りそなプレミアムカードローンの保証会社が、過去に審査落ちとなったカードローンと同じ保証会社でした。
審査落ちの後で調べたところ、りそな銀行では他社の保証業務も幅広く請け負っている保証会社が選ばれていました。
同一の保証会社で審査落ちを経験したことがあるのなら、りそなプレミアムカードローンへの申込みはおすすめできません。
(30代男性)
・おまとめ目的は審査が厳しくなる
他社借入が3件あり、おまとめ目的でりそなプレミアムカードローンに申し込んだ結果、仮審査の段階で審査落ちになりました。
消費者金融のおまとめ専用ローンでは審査を通過できましたので、おまとめ目的の人は他社のほうがあっているかと思います。
(40代女性)
りそなプレミアムカードローンの審査落ちに関係する口コミでは、仮審査に通れなかったという意見が多い様子でした。
他社での審査落ちや他社借入件数を審査落ちの要因と考える口コミも見られますし、総じて審査が厳しいといった意見が並んでいます。
りそな銀行カードローンの借り方
りそなプレミアムカードローンの契約手続きが完了すると、りそな銀行の普通預金口座に当座貸越契約が付加されます。
利用限度額の範囲内であれば、全国のりそなグループATMやコンビニATMのほか、提携ATMにてお金を借りられます。
預金残高を超えた額で引き落としがかかる場合には、オートチャージ機能が働き、利用限度額の範囲内で残高の不足分が自動融資されます。
手持ちのキャッシュカードを借入に使えますが、代理人カードではりそなプレミアムカードローンで借入を行えません。
超過分だけ借りる
りそなプレミアムカードローンで超過分だけ借りる場合には、りそなグループATMとコンビニATMのみならず、提携ATMも利用できます。
預金残高以上の引出しを実行する手順としては、いずれかのATMに足を運び、ATM画面のお引出しボタンを選択してください。
ATMで入力した利用金額が預金の残高を超える引出しなら、超過分はりそなプレミアムカードローンの借入に該当します。
簡単な操作で超過分だけを借りられますが、毎月の返済が遅延しているときには新規の借入を手続きできません。
残高を使わず借りる
りそなプレミアムカードローンの全額借入は、りそなグループATMと一部のコンビニATMで実行可能です。
預金残高を残した引出しのATM操作方法としては、まずはじめにATM画面のカードローンボタンを選択します。
続いてローン借入を指定し、借入金額を入力すれば、その金額がりそなプレミアムカードローンでの全額借入になります。
超過分だけの借入と同じく、りそなプレミアムカードローンで毎月の返済が遅延していると、新たな全額借入は望めません。
オートチャージ
りそなプレミアムカードローンの自動融資は、引き落とし時の不足分がオートチャージされる便利な機能です。
クレジットカードや公共料金などの引き落とし金額に対して預金残高が不足する場合には、りそなプレミアムカードローンの自動融資が大いに活躍します。
もちろん自動融資は利用限度額の範囲内で機能しますし、入金を忘れてしまっても引き落としされない事態を防ぐために役立てられます。
なお、りそなプレミアムカードローンの自動融資を止めることはできませんので、自動融資を避けたい人は預金残高の不足に気をつけましょう。
カードローンの返済について
りそなプレミアムカードローンの約定返済日は毎月5日であって、5日が土日や祝日の場合には翌営業日の返済に切り替わります。
他行口座は返済用口座として利用できず、約定返済日には、りそな銀行の返済用口座から借入残高に応じた返済額が引き落としされます。
りそなプレミアムカードローンでは、このような毎月の自動引き落とし以外に、任意の追加返済や全額返済も受け付けています。
追加返済には全国のりそなグループATMやコンビニATMのほか、インターネットバンキングのマイゲートを利用できます。
全額返済を実行する場合には、契約支店への問い合わせを済ませ、店舗窓口で全額返済を手続きしなければいけません。
返済方法
約定返済はりそな銀行の返済用口座から自動引き落としされるだけですが、追加返済や全額返済は自分自身で手続きを進める手間がかかります。
りそなグループATMやコンビニATMで追加返済を行う手順としては、ATM画面でカードローンボタンを選び、続けてローン返済を選択します。
返済金額の入力画面が表示されますので、追加返済したい金額を入力すれば、それだけでATMでの追加返済は終わります。
マイゲートで追加返済をするのなら、マイゲートにログインしたうえでメニューのカードローンをクリックしてください。
返済するボタンをクリックし、返済額を入力して次へをクリック、上記の内容で返済しますにチェックを入れて返済するをクリックしましょう。
追加返済ではどちらの返済方法を選んでも構いませんが、全額返済は店舗窓口での手続きしか方法がありません。
返済額のイメージ
りそなプレミアムカードローンの返済方式は、毎月定額返済(残高スライド方式)です。
毎月の返済額は基準貸越残高で決まり、基準貸越残高には毎月5日の3営業日前の貸越残高が当てはまります。
限度額のコースが200万円型のコースであれば、基準貸越残高100万円超200万円以下で毎月の返済額は3万円になります。
50万円超100万円以下では毎月の返済額が2万円に下がり、1万円以上50万円以下の基準貸越残高は毎月の返済額が1万円に過ぎません。
りそなプレミアムカードローンの返済を長引かせたくない場合には、約定返済のみならず、任意の追加返済も駆使することが大事です。
返済にかかる手数料は?
毎月の返済額がりそな銀行の返済用口座から引き落としされる約定返済に限ると、りそなプレミアムカードローンの返済に手数料はかかりません。
その一方で、任意の追加返済を実践すると、利用時間帯やATMの種類によって所定のATM手数料が発生します。
りそな銀行のATMで追加返済を行うのなら、平日の8時45分から18時はATM利用手数料が無料です。
手数料無料に該当しない時間帯や土日祝日では、110円のATM利用手数料がかかってしまいます。
マイゲートを使う追加返済は手数料無料なので、手数料の負担を避けたいときにはマイゲートが重宝するでしょう。